The Essence of Artificial Intelligence

The Essence of Artificial Intelligence (The Essence of Computing)

基礎的な本です。実はちゃんとしたAIの本を読み始めたんだけど、ボリュームに圧倒され。。まずは、ここから始めます。

でも、読んでみると以外にちゃんとした本。そういえば、このシリーズの本を大学時代に読んだことがあった。たしかHCIのクラスで、ユーザインタフェースの本だったんだけど、かなりわかり易く、正直教授の講義はいらんかった。逆に、レベルの低いクラスだったのかも。

Chapter1のまとめと感想

summary

  • AIは、人間の知能を必要とするtaskを行うことができるプログラムを作り出すことを目的とする
  • AIを行う(?)理由としては二つ
    • 人間の知能をより深く理解するため
    • 賢くて便利なプログラムを作るため
  • AIのtaskは二つある
    • mundane tasks:人間が言語を理解するような、自然で簡単なもの
    • expert tasks:スペシャリスト的な知識を要するもの(医者が処方箋を書くような仕事)
  • AIは制限されたtasks においてのみ成功を収めている。一方、本当に人間と同様の知識を持つロボットを作り出すことが可能なのか、更には、好ましいことなのかどうかは意見が分かれるところ

感想:
有名なTuring's testの話もちょこっとあった。introで、哲学的な議論(Strong AIの話)はあまり取り上げません・・とあったけど、どうやらこの著者は反Strong AIの人っぽい。まあ、それはいいんだけどね。

Turing's testに関しては、いまだに自分の中でははっきりと整理できていないのに気づく。非常に哲学的な発想で、科学的な議論にはならないからかな。。「我思う、故に我あり」的な感じで、うーん、どうも単純すぎる気も。。Turing's test的発想だと、自分の恋人が本当に人間なのか、実は高度なロボットなのかもわからなくなる。結局人間として認知できるのは、自分自身だけになる。何を持って人間的な知能と呼べるのか・・うーん、これだけでも、人間の永遠の課題になりそう。逆に言えば、もし0と1で人間の知能・心が表現できたとしたら、「あー、こんなもんか」ってな具合に、解決してしまうんだけど。

とりあえず、自分的なAIをやりたい理由は、この本的には当然1番目、人間の知能を理解する為・・になる。expert systemなんかはあまり興味がなかったりする。