being digital

数ヶ月前に1年間の予定で海外転勤となった兄夫婦より車を借りておりまして、最近は車の中で音楽を聴くことが多くなってきました。最初は愛用のiPodFMトランスミッターを付けて、車のラジオから音楽を聞いていたのですが、どうもFMトランスミッターが触れないくらいの熱をもってしまうようになり、あきらめてCDを聞くようになりました。で、このまえ昔に作った自作のミックスCDを見つけて、最近はそれらを聞いています。昔といっても4〜5年前、シカゴに住んでいた頃のもので、当時好きだった音楽が入っていて、妙に懐かしい空気を楽しんでいます。

思い出してみれば、私が中高生だった頃はMP3なんてものもなく、CDウォークマン中心でした。中古CD屋さん(名古屋ではバナナレコードという店)によく通い、洋楽のCD中心に安いものや掘り出し物をよく探していました。外出する際は10枚とか入るCDケースに好きなものをいれて持ち出していました。大学に入った頃にMP3というものが出てきて、インターネットでダウンロードできたりするようになりました。そのダウンロードした音楽を今度はCDに「焼ける」ということを聞き、外付けのCD−Rドライブを買ってきて、自作のCDを作るようになったのがたぶん8年前くらい。。当時のドライブはかなり遅く、失敗も3回に一回くらいあったような気がします(汗)。でも、当時は自分でCDが作れるというのが本当に画期的でした。自分の音楽史の中では明治維新並みのインパクトがあったのではないでしょうか。

もっと昔の話になると、小中学生の頃は、テープのウォークマン中心でした。私はなぜかパナソニックファンで、当時世界で一番薄いと言われていたものを使っていました。アナログのテープには、レンタルCD屋から借りてきてそれをテープにダビングしていくのですが、アナログなテープなので、今のiPodのようにシャッフル再生ができません。つまり、どの順番でダビングしていくか、にセンスが問われる時代でした。私は小中学生の頃から音楽的にはかなりマセていたので、かなりこだわって選曲していた気がします。ダビングする際にも音質の設定やらでかなり結果が違っていたので、友達同士でできの比べ合いもしてたような気がします。

最近はほとんどがデジタルなものになっているので、デジタル系の音楽プレーヤしかしらない人に、ビートルズのアルバムの「アルバムとしての良さ」を説明しても伝わらないかもしれません。この前 iTuneに曲をのせることに反対しているミュージシャンの談話を見たら、やはりアルバムとしての作品を出したいので、曲単位でうっているiTuneは賛成できない、というような趣旨の事を言っていました。デジタルな世の中になっていくと、やはりアナログ的な良さは徐々に失われていくのでしょうか?

昔レコードからCDへ変わっていく際も大きな議論になったと聞いています。音だけを考えると、アナログのレコードの方が表現できる世界はデジタルのCDより全然広いと聞いた事があります。といっても、ほとんど人間の耳にはわからないみたいですが、本当の音楽家には違いがわかるそうです(これは大学のComputer Scienceの授業で聞いたはなし。アナログVSデジタルの話で出てきました)。

うーん、やはりアナログの方が本来の良さを伝えることができるのでしょうか。時計の場合は私は断然アナログ派です。一目で時間が認識できるので。これも昔アナログ時計のファンだという人に聞いた事があって(なんかの本だったような気も。。)、デジタル時計は各秒間が存在しないのが恐ろしいと。アナログは秒針が動いているので、すべての時間を表現できているが、デジタルの場合、1の次は2、その次は3。1と2の間というものがない(もちろん1.5秒は表現できますがね、ちょっと違うものになってしまいます)。

本来の良さ、本質を伝えれるものはやはりアナログなのだとすると、デジタルは、やはり便利なものなのでしょう。やはりどちらがよいという分けでなく、両方がうまく共存できるはず。iTuneの議論でも、アルバム的な聞き方をしてほしい場合、ちゃんとファンはそう受け取ってくれるのではないでしょうか?(おそらくアルバム的な、と言っているミュージシャンもお金の取り分的な本音の話はあると思いますが。。)

最後に時計の話に戻ると、どうでもいい話ですが、アナログ時計ファンでありますが、私はなぜかG-Shockが好きです。でも、やはり買うのはアナログ系のもの。TheGというシリーズのやつを使っています。MR-G系も欲しいのですが、うーん、高い。。もうちょっと余裕が出てきたら。。。