Virtual PC

仕事でVista端末を使っていますが、どうしてもXPを使いたい(というか使わざるおえない)時がありますよね。自分の場合、役所へ提出する薬事のファイルを作ったりするときに、専用のソフトの利用が必須なんですが、それがXPのみなんですね。薬事をやっている人は少ないと思うので、全く同じ悩みを抱えている人もあまりいないとは思いますが、「どうしても」XPが必要!というケースは最近多いんじゃないでしょうか。最近買えるパソコンもVista中心になってきていますしね。

で、こんな時、前職ではVMware Workstationを使っていたんですが、フリーで使えるVMware Playerなんてすてきなものもあります。ただ、このVMware Playerは仮想マシンの実行はできるんですが、肝心の構築ができません。そこで、VMX Builderというツールを使い、悪戦苦闘の末、なんとかWin XP用の環境を構築し、それはそれは、数週間幸せな時を過ごしておりました。

で、先日のこと。新しくUSBメモリを買い、これを何とかして仮想マシンでも使いたく、VMX Builderを起動してみるとそれらしきオプションがありました。これだー!と思い、その機能を有効化し仮想Win XPを起動したところ・・・そう、お久しぶりのブルー画面。全く起動しません。。。(涙)
重要なファイルは一応バックアップしていたのですが、最近作っていた薬事ファイルが一瞬のうちに闇の中へ・・・。まあ私の使い方が悪かったのでしょうが、こんな簡単なことで起動不可能になってしまうVMX Builderはもう使う気にもなれず、どうしようかと思っていたところに見つけたのが、(やっと本題)このVirtual PCです。

Virtual PC 2007

Virtual PCといえば、前は有料ソフトだったのですが、VMWare Playerの登場の影響か、少し前に無料化されたマイクロソフト純正の仮想マシンツールです。なんとなくVMWareへの愛着があったのと、私が使っているVista Home Premiumが非対応らしい、ということでなかなか手を出していませんでしたが、一時的なVMWare嫌いになったのと、どうもHome Premiumでもなんとか使えるらしいとの報告がネットで見つかったことより、先日インストールしてみました。

VMwareVirtual PCの細かい比較はしていませんが、私の場合はVirtual PCに軍配上げたいです。個人的に幸せ度数が高いのが、以下。ほとんどは別途インストールできる、Virtual PCの追加機能が必要です。

  • ホストOSとゲストOS間(両方Winですが)でファイル等のコピペができる
  • ゲストOSのウィンドウを最大化してマルチウィンドウに飛ばせる
  • ホストOSとゲストOS間の入力の切り替えが、マウスを動かすだけでいい
  • 環境構築後にRAMサイズ変更可能(VMware Workstationならできたかも)
  • 共有ファイルの設定が簡単(VMware playerでもできるはずだったんですが、どうも設定がうまくいかなかった)
  • ゲストOSにハードディスクを別途追加することが可能っぽい

以上、使いやすさの点で非常に高得点です。特にOS間のマウス入力の切り替えが自然というのはよい!です。Virutal PCの追加機能なし及びVMwareの場合は、ゲストOSに入力がいっている場合は、Ctrl+Altなどで切り替える必要があります。私は特にこれが嫌いなため、VMwareを使っていた際は、わざわざリモートデスクトップでゲストOSにアクセスしていました(笑)モニタが二つあれば、本当に2台パソコンを使っているようで、さらにCPU切り替え機などの煩わしさもなし。マウスカーソルを別OS間ですいすいーっと行き来できるだけで嬉しすぎ。

今考えられる不満点としては、

  • Vista Home Premiumが公式では非対応
  • USB機器もつなげれないそう(これは当面いりませんが、これがクリアできたらかなりうれしい)

くらいっすね。私のように、がっつり両方のOSを使わないというシーンであれば、本当におすすめ。