理性の限界
理性の限界というテーマで行われる、対話・ディベート形式の本。「おわりに」に、
一流の研究者に何かを教えていただくには、「雑談」が最もわかりやすいし、楽しいのである
と書かれてあるとおり、難解なテーマも楽しく読めます。大学生や会社員も登場し、彼らの突っ込みにはだいぶ助けられました。カント主義者はなんだか可哀そうな気すらしましたが、あのような姿勢ではディベートの場にも「ふさわしくない」ということを示しているのでしょう。
このような日本語の良書、英語化されても面白いかもと思ったり。日本書籍の輸出ってどのくらい行われているんでしょうね?村上春樹はよく英語版を目にしましたが・・・
理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)
- 作者: 高橋昌一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/17
- メディア: 新書
- 購入: 56人 クリック: 299回
- この商品を含むブログ (177件) を見る