私塾のすすめ

梅田望夫さんと齋藤孝さんの対談。想像力を使って読みました。(対談ものは、想像しやすい)


私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)


大学はアメリカで5年過ごし、そして毎年必ず外国へは出張やら旅行で行っています。
外国にいるのがなぜ好きか。昔、当時同僚だったオーストラリア人と話をしている際、そんな問いに対して、こう答えたことを覚えています。
「外国人という肩書きが心地いいんですよ。「べき」という枠がなく、何をしてもよいような気分になるから」
彼は笑いながら、そんなことはないでしょう、と言っていましたが、今思えば、立場に違いがあったことに気がつきました。
そう、彼はオーストラリアからわざわざより閉塞的な日本へ来たので、私がアメリカ滞在時を思い出すときのような「外国人であるという自由感」はなかったんだろうなと。


いまだに、仕事で発表事があったりしても、日本人相手よりも、英語で海外メーカ相手にしていたほうが気が楽です。
おそらく、日本語でいると、無意識的に、「べき」という枠内にいることを感じ、何事にも制限を受けているような気がしてしまうからのように思えます。
外国な環境下では、枠が取れ、ある意味「無責任」に振舞うことができるかのような錯覚もあり、結果自由で堂々とした行動に結びついていたのでしょう。


第三章の「ノー」と言われたくない日本人 を読みながら、そんなことを考えていました。
「ノー」と言われたくないのは、どこか日本全体の空気みたいなところもあって、それを恐れず進むには、齋藤さんのような強さが必要です。
もしくは、梅田さん(スケールが違えど、私)のように外国に出てしまう、というのも、結構気が楽に実践できる気がします。


そういえば、梅田さんも、齋藤さんも、Randy Pauschさんと同じく1960年生まれだったと気づき、この年には何かあったのかとさえ思えました。
ケネディが大統領に就任した年でもありましたよね・・。


「生活が作品」という考え方も、個人的には好きです。最近は特に、どう自分の時間を使っていくかを強く意識しています。
ハック系な本をたくさん読んでいるのもその一環です。
なかなか梅田さんのようにコントロールできませんが、目指すべきは誇りにも思えるほどの生活スタイルを構築することです。
その点、Randy PauschさんもTime Managementの「プロ」でしたし、やはりそういう志向性に基本的に魅かれているんだろうと思います。

最近の小さな進歩は、朝早起きになったことです。寝る総時間は今までと変わらないはずなのに、時間の質はかなり向上したような気がします。