A Short History of Nearly Everything

A Short History of Nearly Everything

タイトル通り、ほとんど全てのものに関する歴史が書かれています。この本は、本当にすごい!今まで当たり前と思っていた天気、生命、地球、宇宙などがどのように「発見」され研究されてきたか。そして何よりも、どれほど人間が何も知らないのか。。ただ驚嘆です。

例えば、生命の始まりは、メタンやアンモニアの「海」に何らかの電気、雷などが当たってアミノ酸が作られできてきたもの。。と思っていました。というか、そう習ったと覚えています。しかし、生命に絶対必要なプロテインが「偶然に」できたことがいかに驚きか・・ということなど書かれています。

例えば、コラーゲン(プロテインの一つ、ヘアトリートメントとかのCMで聞くアレ)を作るには、アミノ酸をある一定の規則にしたがって「並べなければ」なりません。これがびっくり、1055個のアミノ酸が正確に並べられなければならないそうです。偶然並ぶ確立は、ほとんどゼロ。仮にこの5分の1である200個のアミノ酸が規則正しく「偶然」に並ぶ確立は、10の260乗分の1。この数は、宇宙に存在する全ての原子の数より多い!ということらしいです。更に、人間を作るには、何十〜何百万ものプロテインが必要。仮に成功したとしても、これらを再生しなければ生命とはなりません。そこで登場するのがDNA。DNAは複製するのが大得意で、人間の設計図ともいえるのでしょう。でも、ここで疑問は、プロテインはDNA無しでは存在できない。。でも、DNAもプロテイン無しでは存在の意味が無い。。ということは、プロテインとDNAはお互いを利用できるよう、同時的に発生したもの?そこで、この著者はこう言っています。

If so: Wow.

ここから、DNA、進化論と話は続いていきます。。。

まるで、自分が人類の歴史を見ていた不老不死のドラキュラであるかのように、物事を「発見」していくさまを体験できます。大げさに言うと、人類の記憶を見ている、とも言えるかもしれません。

生命のすばらしさ、驚嘆、神秘・・生きているだけでラッキ〜と思える一冊です。