ウソ!

ウソ!

1年くらい前に何となく手にした本。電車帰りでちょっと読んで、そのままになってた。今回も何となく手に取り、最後まで読んでみました。

まあ、これは本というより、飲み屋で聞く面白い話という感じでしょうか。一部共感するところもあったり、その他は、まあそういう考えもあるなぁ、という程度。本人も「おわりに」で

「ものを書くことが排泄作用と同じ効果があることが分かったのは新しい発見で、大きな驚きでもある。」 〜167ページ

と言っていますが、読んでいる方はまさにそれを見ているかの感じ。まあ、通勤途中の軽い読書にはよいかと。後で読み返すような本ではないかもしれないけど。。。

さて、本題。

本を読んでいて思い出したんだけど、人間が戦争とかで殺しあったり、伝染病で大量の被害者が出たり、AIDSであったり。。こういうのは、人間が(ある意味無意識的に、またはそれ以外の何か大きな力によって)ある種、自分たちを淘汰しているのではと大学時代感じて、数週間悩んだことがある。(例示は間違っているかもしれないけど)自然界では、ねずみが増えれば、猫の餌が増えて、猫が繁栄する。で、猫が繁栄すると今度はねずみの数が減り、猫は食料をなくし減っていく。で、猫が減ると、今度は天敵がいなくなったねずみが繁殖する。。と、ちゃんと均衡が取れているもの、というような話をバイオロジーのクラスで聞いた。人間には当てはまるのだろうか・・と自分に問い詰め、たどり着いたのが「人間は自分で人口を減らさないといけない最初の種で、そのため無意識的に殺しあったり、病気が蔓延したりしているのでは」という回答が浮かび、数週間軽く絶望したことがあった。と同時に、人間の意志とは何だろうと考えた。何だか、人間が偉そうに生きていても、実は自然の手の上で踊っているだけなのかも。。とぞっとしつつも、ある種自然の大きさ、偉大さを感じた。

今では笑い話だけど、この本では同じようなことが書かれていて、似たようなことを考える人もいるんだなぁ、とちょっと驚いた。話があっちこっちに彷徨うのも、自分の頭の中を覗いているようで、複雑な感じがした。

この本のメッセージは、この前読んだ仏教本と根本的には一緒で、自分で考えろということ。2冊続けて養老さん系の本だったので、ちょっと次からは別種のものを読んでみたい感じ。

今この本のレビューをAmazonで見てみると、結構な言われようしてるね。。。まあ、色んな本があるわけで、この本は偉い人と飲み屋で交わした話程度でもいいんじゃないかね。別に、本の内容に問題があるわけじゃないと思うが(別にこの手の本に「裏は取ってるの?」の攻めたところで。。ねぇ)。自分で考えろっていうことを言っているわけだし、意外と裏テーマがあるのかもしれないしね。本当かなぁ、と思ったら、著者に頼らず自分で調べて、考えればいいわけだし。

さぁて、寝るか。。。