バックパッキングのすすめ

もう10年前の本だけど、まったく古さは感じず。技術は進歩すれども、こういうものはある種不変なんだろうと何故か納得。

時にはストイックなまで軽量化について語り、一方で一見無駄とも言えるようなギターのパッキングなどについて語る様が、どうもたまらなく好きなんです。著者のこんな言葉が妙に響いてきます。

ためになるという物差しで見ているかぎり、自然はどこへも連れ出してはくれないが、おもしろそうだという物差しでバックカントリーを測ってみると、いままで見えなかったさまざまなものが見えてくる。

バックパッキングって、どうしてもある種「ためになる」という点で見がちでした(少なくとも私はね)。「自分探しの」なんて言葉もあったり、どこかこう意味が潜んでないと怒られるんじゃないか、とかね。バックパッキングは実は昔からどこか憧れていて、大学時代も「世界を旅する!」っぽい本も読んでました。そーんな私にとって、こんな言われるとドキっとするんですよ。「そうだったのか」と純粋に驚き、「なんだこの本」と本から手が離せなくなります。

内容は、各トピック2〜3ページ毎に区切られていて、ある種ブログっぽく読めます。写真も豊富で、白黒ではあるんですが、写真を眺めているだけで楽しくなってしまいます。どうしても気になっていたトイレのこともちゃんと書かれていて、「〜のすすめ」本としても抜けがなさそうな気もします。

※この人のブログあったらなー、と検索したら、見つかりました。
http://blog.livedoor.jp/tkykht/

バックパッキングのすすめ (OUTDOOR HANDBOOK)

バックパッキングのすすめ (OUTDOOR HANDBOOK)