The One Minute Manager


The One Minute Manager

The One Minute Manager


今更ながら、Randy Pausch氏のお勧めだった書籍を読んでみた。


日本では特に!ですが、「ほめる」ということをしない。
梅田望夫さんも、どこかで「もっと、みんな褒めようよ」というようなことを叫んでいた記憶があります。


褒めるということは、人間を前向きにさせ、チャレンジ精神をかき立てるのもありますが、
本書は、いかに人の管理にも有用であるかを語りかけます。
本書では大きく、「目標設定」、「褒めること」、「しかる」ことの、3つについて書かれていますが、
やはりキモは、いかによいタイミングで、褒めるか、ということでしょう。
また、褒める「レベル」を徐々に上げていくと。
聞くと当たり前な話なんですが、なかなか実践されていないですよね。


理想は自分で自分をほめられるようになるといいですね。
その延長が、スポーツ選手にもよくやってそうな、自己暗示なんでしょうか。
自己暗示っていうと、単純に自分に言い聞かせるだけのようなイメージですが、
やはり自分を褒められるだけの努力や結果がないと効果はないのでしょうね。


周りを見渡すと、本当にあら探しをするのが好きな人が多い。
会社なんて環境では特にそうです。
それによって、自分の何かを誇示しようとしているんだろうと思います。


自分にも思い当たるところがあったりするのが悲しいですが、
何かアイディアがあったとして、一番簡単なのはそれを批判することなんですね。
突っ込みどころのないアイディアなんて存在しないと思いますし、
新しいアイディアなんかを批判することで、何か賢い気もしてきますし。
批判というのは、相手によっては、それにも負けないで頑張らせるという役割もありますが、
それにしても新しかったり、挑戦的であったり、そんなものを潰しすぎな感はあります。
たたけば伸びるタイプとか言いますが、それは単純に対外的なストレスに強いだけで、
そんな人も褒めたらもっと伸びるんじゃないかと真剣に思ったり。


その点、梅田さんの言葉を借りるまでもなく、シリコンバレー的な文化では、
この辺が上手くやられているというか。
「面白そうだね。やってみたら」とみんなが肩を押してくれるような。
日本でも昔は「やってみなはれ」と言ってくれる場所もあったと聞きますが、
それもレアなケースだったのでしょうか。


とにかく、褒めるというのはこれから注意したい。
いやな言い方になると、「戦略的に」褒めていくくらいでいいのかも。
まあ、世間の文句を言う前に、まずは個人のレベルから実践ですね。