本の読み方 スロー・リーディングの実践

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)


巷にあふれる速読の本に対して感じていた、
あの漠然とした「不信感」をすっきりさせてくれる一冊。


スローリーディングとありますが、
どちらかというと、あくまで小説の本来の読み方/楽しみ方と言った内容でしょうか。


自分も、平均よりかは読書量は多い方だと思いますが、
そのうちどれだけが自分の血や肉になっているかと聞かれると、
たしかに「・・・」となってしまうわけで。
その点、非常に耳が痛い内容でしたが、
その分よい目覚ましになりました。


速読については、著者ほどばっさりと否定はしませんが、
でも特定の情報収集以外であれば、
やはり著者の指摘通り、速読の効果、というか「意味」はないのではないかと思います。


本書の真骨頂は、後半の実践部分。
小説って、こうやって読むのかぁと、この年になって初めて知りました。
なんだか無駄な深読みのように最初は感じますが、
読み終える頃にはスローリーディングの虜になっていました。
骨の髄までしゃぶる読書とは、本当によく言ったもので。


これからは10冊の本をざっと読むより、1冊の本をじっくり読もう!
もちろんジャンルにはよりますがね。。

仕事するのにオフィスはいらない

仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)

仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)

出張中に読むと、えらくハマる一冊。
オフィス完全否定はできませんが、
オフィス中心の生活からは脱却したいと思わせるのには十分。
特に、パソコンで仕事がほぼ完結できる方にはぜひお勧め。


理論→実践との構成ですが、実践編も意外と知らなかったことがあったり、
超参考になりました。

雷鳥沢キャンプ場

とうとう行ってきました!
夢にまで見た立山雷鳥沢キャンプ場!!


実際に言ってみると、自分の妄想に負けないくらい、
いやそれ以上の素晴らしい場所でした。
日本にもこんなところがあったなんて、、、
本当に感動の連続でした。



そして、今回デビューのスノーピークのペンタ。
初張りでしたが、ちゃんと張れて一安心。
次回は違った張り方にも挑戦してみよう。


2泊とちょっとだけゆっくりなスケジュールだったので、
ご飯も炊いてみました。


缶詰の魚も、環境によっては感動の味にもなりうるんです。。


そうそう、近くに地獄谷っていうところがあるんですが、、


そこらじゅうで、地面からぶくぶくと温泉沸いているんです。


ちなみに、このお湯(地獄谷温泉)にも、
キャンプ場近くになるヒュッテで入れます。
実際は白濁の温泉なんですが、すごくよいお湯でした。


空気はきりりと美味しいし、星空もハンパねぇし、
本当に気持ちのよいところでした。。


今回はあまり回れなかったのですが、
周辺もよいコースに恵まれていて、
何度言っても飽きそうにないですね。


以下、メモメモ・・・

アクセス:
立山駅(無料駐車場有り)->(アルペンルート:1時間程度)->室堂駅->(徒歩:1時間程度)-> 雷鳥沢キャンプ場


管理料:
1泊の場合は一人500円
2泊以上は一人1000円(管理人さんは1泊あたり500円とも言っていたので、3泊以上でどうなるか不明)


設備:
水豊富。生水は避けた方がよさそう。
トイレ超清潔で気持ちよく使える。テント使用者は無料。その他は100円。


雷鳥沢ヒュッテ:
キャンプ場から徒歩5分。
温泉有(500円)。大浴場と半露天風呂の温泉。
売店でビール等販売。カレーとかも食べれるっぽい。

The Magic of Believing

The Magic of Believing

The Magic of Believing

古典とされる本書ですが、内容は古さは感じず。
調べたら、1948年出版だそう。
この年代の本が、普通に読めてしまうのは、
普遍性を感じます。


前半は素晴らしいの一言。
後半はテレパシー(!)とかの話が出てきてちょっとびっくりしますが、
内容的にはシンクロニシティの話かな。


総体的に、やはり近年の自己啓発書の元祖なんだろうなぁ。


それにしても、書かれた年代からしてかなり読みやすい部類に入ります。
James Allenのような美しい文体というものいいのですが、
個人的にはやはり、楽しく、読みやすい文体の方がいいです。


そういえば、美しい文章は天性のものだけど、
わかりやすい文章は訓練で習得可能だと、
どこかで言ってましたね。
文章をちゃんと勉強してみたくもなってきました。


ちなにみ、このバージョンは印刷が甘い。
インクが薄くて、自分で予想して書き足したりしないといけないところも。
でも、この歴史を感じる印刷クオリティも、
これぞ古典!なんて感じで楽しめたんですけれどね。

Blink . The Power of Thinking Without Thinking

Blink

Blink


第一印象、直感、速断の威力を説く。
羽生さんの言っていたのは、これだったのかぁ!!という一冊。


芸術作品の真偽を調べている際、いろんな調査では本物と出ていたにもかかわらず、
結局専門家の「何か違うんだよな」という直感が正しかった・・・など、
数々のストーリーをベースに、議論は進む。


興味深かったのは、潜在意識が持つ偏見について。
意識レベルでは偏見などない、と認識していても、
潜在意識のレベルでは偏見を持っているというのは多々あるという。
本書では人種に対する偏見が、潜在意識レベルで残っているかを語っている。


パワフルでありつつも、扱い方次第では危険ともなりうる、この直感・速断。
素人の直感はまあ当てにならないが、専門家の直感はちゃんと聞いた方がよさそうですね。


ちなみに、この直感的なスキルは、トレーニングできるようです。
これはニューソート系な話にも繋がるのですが、
やはり潜在意識に対して繰り返し繰り返し経験させるのがいいとか。
たとえば、ボディガード系の団体のトレーニングとして、
実際に狙撃のシーンをシミュレートして、偽物の拳銃で何度も撃たれていると、
24のジャック・バウワー的な鋭い感覚も養えるとか。


ちなみに、本書の本当に素晴らしいところは、その読みやすさ。
Dan Brown本かの如く、すいすい読めてしまいました。
フィクション以外でここまで「ページをめくる手が止まらない」状態になったのは初めてかも。
普段も意識的に頑張って洋書を読んでいるんですけど、今回ほど原書を読んでよかったと思った作品はないかも。
それほど文章が面白い。こんな文書を書けるようになりたいものです。

Excuses Begone!: How to Change Lifelong, Self-Defeating Thinking Habits

Excuses Begone!: How to Change Lifelong, Self-Defeating Thinking Habits

Excuses Begone!: How to Change Lifelong, Self-Defeating Thinking Habits

「言い訳よ、立ち去れ!」とは、何とも直球なタイトル。


誰しも、自分自身に対する「言い訳」に悩まされていることだと思います。


たとえば、長年悩まされている肥満に対して、
「こういう体質だから」「両親も大きめだったし、やっぱり遺伝に違いない!」とか。


何か大きなチャンスを目の前にしたにも関わらず、結局諦めてしまい、
「どうせ失敗したに違いない」「俺なんかにできっこなかった」。


新しい道に進もうと考えている時、
「両親は絶対反対するだろうな・・・」「家族を養うには、今の仕事を続けざる終えない・・」等々。。


このような言い訳や弁明、Habitual Thinking(習慣づけられた考え方)ともいいますが、
これをどう断ち切ることが出来るのか、が本書の命題。


個人的に、どハマリの一冊。
本棚の殿堂コーナー(笑)に直行です。


本書ベースとしたセミナー音源もiTunesなどで販売されていて、
あわせて聞くと効果抜群。